防犯カメラをはじめとした電子機器における防塵・防水性能を示す等級文字をIP保護等級と呼びます。
以下のような表示で最初の数字が防塵性能、2番目の数字が防水性能となります。
一例:IP65 → 防塵性能6、防水性能5
■防塵性能
数字 | 種類 | 説明 |
1 | 50mm以上の固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物や人体の手足などが内部に侵入しない |
2 | 12.5mm以上の固形物に対する保護 | 直径12.5mmを超える固形物や人体の指先、または80mm以下の体の一部などが内部に侵入しない |
3 | 2.5mm以上の固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える固形物が内部に侵入しない |
4 | 1.0mm以上の固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超える固形物が内部に侵入しない |
5 | 粉塵(粉のように細かなちり)に対する保護 | 粉塵が内部に侵入することを防止する。少量の粉塵が侵入しても、動作に支障をきたさない |
6 | すべての固形物に対する保護 | あらゆる大きさの固形物、粉塵が内部に侵入しない |
■防水性能
数字 | 種類 | 説明 |
1 | 滴下する水に対する保護 | 鉛直(重力の働く方向)に落下する水滴を受けても、有害な影響がない |
2 | 15°傾斜したときに落下する水に対する保護 | 対象物が正常な取り付け位置から15°以内の向きで傾いているとき、鉛直に落下する水滴を受けても有害な影響がない |
3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の範囲で水滴が噴霧状に落下しても有害な影響がない |
4 | 飛沫に対する保護 | すべての方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がない |
5 | 噴流水に対する保護 | すべての方向からいきおいのある水流を直接当てても有害な影響がない |
6 | 波浪に対する保護 | 波浪、またはすべての方向から強いいきおいの水流を受けても有害な影響がない |
7 | 水中への浸漬に対する保護 | 一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸かっても有害な影響がない |
8 | 水没に対する保護 | 連続的に水中に置いても有害な影響がない。水没の条件については製造者が規定する。原則的に密閉構造であること |